言葉や音にエネルギーが宿るように、数にもその奥に秘められた力があり、それを数霊といいます。
数霊は古神道で古より伝わるもので、神々の知恵を授かる手段として用いられてきました。すべての秘密が封印されたこの扉を開くと、宇宙一切のプログラムを動かす数霊の超メッセージが飛び出してきます。
戸隠大好き数霊のプロ、深田剛史氏も推薦する信州戸隠蕎麦処仁王門屋。著書・数霊シリーズにたびたび仁王門屋が登場いたします。一度是非お読みください。
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中社参道の仁王門屋で待ち合わせをしたが蕎麦は参拝後までおあずけで、早速奥社へと向かう。地元の人も幾人か一緒だ。
随神門をくぐったあたりから、健太は嬉しさを抑え切れず走り出してしまった。
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50年の歴史を持つ仁王門屋の暖簾はすでに下ろされていた。中社が「神社」になる以前はこのあたりにも参道が伸びており、ちょうど店の前に仁王門があったためこの名が付けられたそうだ。
外から店内の様子を窺う健太に気付いた店の主人が二人に手招きをした。
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「おっいしーい」
言納<ことの>が仁王門屋名物の梅干しの天麩羅を一口かじり叫んだ。生田も大好物だ。
生田はこれが食べたくて鬼無里<きなさ>から頻繁に通っているうちに那川と親しくなったので、エジプト組の4人は梅干しの天麩羅による縁といっても華厳の滝ではない。あれ、違うか。過言ではない。
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7日、午前9時半に約束の仁王門屋へ行くと、すでに生田は来ており、おいしそうにそばソフトを食べていた。そばソフトは仁王門屋が元祖だ。
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毎度のことながら生田との待ち合わせは仁王門屋だ。健太が到着すると、生田はすでに蕎麦三味セットを食べ終え、仕上げの蕎麦ソフトを旨そうの舐めていた。とても天狗遣いの行者には見えない。
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彼女は仁王門屋のすぐ近所に住んでおり、店主夫婦もよく知る仲だ。
「九頭竜様の御神木へお連れしなければなりません」
突然の申し出に健太は驚いたが、生田が信頼する女性とあらば従う他はない。
そのには「伏拝所<ふしおがみしょ>」と呼ばれ、仁王門屋からは神道<かんみち>と呼ばれる山道を歩くこと10分程のところにある。
立派な杉が、それはくま杉と呼ばれていたが、戸隠の神がこの杉に降りたと伝えられ、御神木として信仰の対象になっている。
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